5月の誕生石「エメラルド」「ジェダイト」

「エメラルド」翠玉(すいぎょく)・緑玉(りょくぎょく)



石のちから
神経の高ぶりを鎮め、落ち着いて対処できるようサポート/神経が衰弱し胃が痛む人のお守り/視力の回復や眼の疲れに/無条件の愛/浮気封じ/肉体の癒し/人生の転機に行動する力を与える/頭脳を明晰にし、独創性と記憶力を高め、直観力を引き出す
「持ち主に危険が迫ると色が薄くなり、危険を知らせてくれる」という言い伝えも。

石の由来と特徴
エメラルドグリーンという言葉があるほど、魅力的な緑色の輝きを放つエメラルドは、生命と再生を象徴する石として高い治癒力をもち、古くから治療にも用いられてきました。鉱物学的には、アクアマリンと同種のベリル(緑柱石)の仲間で、特に濃い緑色のものをエメラルドと呼んでいます。その美しさと価値において古くからダイヤモンドと双璧を成すことでも有名。クレオパトラはその美しさに魅了され自分専用の鉱山をもっていたほど。エメラルド鉱山の多くは、かつては海底にあったため、岩塩の結晶や塩水を含むものも多く、さらに気泡が入っているものを「三相インクルージョン」と呼び、神秘的な美しさから非常に人気です。


「ジェダイト」翡翠輝石(ひすいきせき)



石のちから
五徳(仁・義・礼・智・信)をもたらす/健康のお守り/人生の成功と繁栄をもたらす/災難から持ち主を守る/不屈の精神を養う
色別のパワー:[ラベンダー翡翠]物事を最善へと導く、慈悲の心、高次元への結びつき/[白翡翠]純粋さ、平穏、魂と心を統一する

石の由来と特徴
ジェード(翡翠)と呼ばれる石は、鉱物学的にはジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉、p.134)の2種類があります。文字からわかるように、硬玉のほうが幾分硬く、宝飾品としての価値も上です。両者はとても似ており、1863年以前は同じ種類の石と考えられていました。日本では翡翠と呼ばれる高貴な石で、中国でも「玉(ぎょく)」と呼ばれ、古来より王の象徴として特別に扱われてきました。「玉に五徳あり」という言葉があり、仁・義・礼・智・信の5つの徳を備えた石として、徳を与え、敬意をもたらし、支配力を授けると考えられてきました。古くから世界中の様々な民族に魔除けやお守りとされ、「魔法の石」「奇跡の石」として大切に崇められてきました。エメラルドグリーンで高品質の翡翠を「ロウカン」と呼んでいます