6月の誕生石「パール」「ムーンストーン」「アレキサンドライト」

「パール」真珠(しんじゅ)



石のちから
健康/長寿/富の象徴/貞節/難産除け/女性の美しさ/悪い縁や運を遠ざける

石の由来と特徴
パールの種類は大まかに分けて、アコヤ真珠(本真珠)、淡水真珠、白蝶真珠、黒蝶真珠の4種類。貝から採れる宝石の一種であり、生体が作る鉱物であることから「生体鉱物」(バイオミネラル)とも呼ばれます。自然界において自然発生するパールもありますが、数は極めて少なく、今日市場で流通しているものの多くは養殖されたものです。真珠養殖の生産は日本で1950年代に発達しました。アコヤ真珠の色味ですが、真珠の表面に染色しているのではなく、「調色(ちょうしょく)」といって下地の色を整えてから表面の膜が作られているため、色落ちなどの心配はありません。一方、比較的安価な淡水パールや貝パールなどの色鮮やかな真珠は、ほとんどが染色加工されています。


「ムーンストーン」月長石(げっちょうせき)



石のちから
永遠の愛を象徴/月のエネルギーをキャッチ/魅力を高める/女性特有の障害や悩みをサポートする/持ち主を守護し、愛情で満たしてくれる/家族や親しい友人などの危険を知らせ、守護するパワー/恋人と仲直りしたい時に/将来への見通しや未来予知
「恋人たちの石」「愛を伝える石」とも言われ、思いを伝えたい大切な人へのプレゼントに最適の石です。

石の由来と特徴
長石(フェルドスパー)という鉱物グループの一種。語源は、ギリシャ語で月を表す「セレニテス(selenites)」。古来より、月の光でこの石を見ると「月の満ち欠けに従い、その形も大きくなったり小さくなったりして見える」ことに由来します。その名が示すように、世界各地で月のパワーを秘めた石として大切にされてきました。現在の「ムーンストーン」という名で呼ばれ始めたのは、1600年代頃。石の内部にある層が光を乱反射して出現する真珠のような軟らかい光の効果を「シラー効果」と呼び、ムーンストーンに見られる特徴です。その光の色は青白いものから、ピンク、オレンジ、白、グレーなど様々です。


「アレキサンドライト」変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)



石のちから
才能開花/行動力を高め、仕事などの成功をもたらす/自信を与え能 _力を強める

石の由来と特徴
1830年、ロシア帝国ウラル山脈東側のエメラルド鉱山で発見された金 _緑石(クリソベリル)の変種。微量なCr(クロム)の含有によって、昼間 _光で暗緑色、電灯光で暗赤色に変化します。発掘された時はエメラルドだと信じられ、後に夜に人工の光の下で赤色に変わることがわかり、 _ロシア皇帝アレクサンドル2世の誕生日に献上されたため、「アレキサンドライト」という石名に。当時のロシア軍の軍服は緑と赤だったため「ロシア軍の宝石」と珍重されてきました。クリソベリルの変種でもカ _ラーチェンジしないものはアレキサンドライトとは呼べません。
[ポイント]
きれいな青緑色から鮮明な赤色に変わるものは大変珍しく、非常に高価です。