8月の誕生石「ペリドット」「サードオニキス」「スピネル」

「ペリドット」橄欖石(かんらんせき)



石のちから
夫婦の幸福/知性の強化/異性や周囲の人から注目を集める/内面を光り輝かせ、魅力を高める/心を開き人と接することができる/暗闇への恐怖を吹き飛ばし、邪悪なものをはね返す/リーダーシップを発揮できる

石の由来と特徴
石の色が食用のオリーブに似ていることからラテン語の「oliva(オリーブ)」に由来します。鉱物学では「オリビン」、宝石学では「ペリドット」と呼び分けられています。和名の橄欖(かんらん)は中国の常緑樹の名前で誤訳によるもの。古代エジプト王朝では、ペリドットを国家の象徴「太陽神」に見立て、崇めていたと伝えられています。ギリシャ語で「黄金石」の意味で、古代ギリシャとローマ時代には、「トパーズ」と呼ばれていました。光の屈折率が非常に高く、夜の闇の中でも鮮明なグリーンを保つことから、「イブニング・エメラルド」の別名をもちます。


「サードオニキス」赤縞瑪瑙(あかしまめのう)、紅縞瑪瑙(べにしまめのう)



石のちから
夫婦円満/家内安全/病や危険、悪意から家族を守る/思いを伝えられるようサポートしてくれる/大切な相手との絆を強めてくれる/積極性が出て、前向きに進めるようになる/喋り上手に

石の由来と特徴
カルセドニーの一種で、中でも赤~褐色と白色の平行な縞状模様があるものをサードオニキスと呼びます。語源はギリシャ語で「sard(赤、茶色)」+「onyx(かぎ爪)」(もともとオニキスは白黒の縞模様のあるアゲート(瑪瑙)のことを指していましたが、現在は黒色のアゲートのことをオニキスと呼んでいます)。旧約聖書をはじめ多くの歴史書に登場します。宝飾品に多く使われ、縞模様を利用したカメオやインタリオ(沈み彫り)が珍重されてきました。古くから魔術や妖術から身を守ると考えられ、身につけることで、知恵を増やし、恐怖心をなくして勝利と幸福をもたらすものと信じられてきた石です。


「スピネル」尖晶石(せんしょうせき)



石のちから
強力なエネルギー活性/夢や目標達成への強力なサポートをする
色別のパワー:[レッドスピネル]生命力を高める、恋愛における積極性が増す/[ブラックスピネル]カリスマ性を高める、自己改善を行う、惰性に流されない自分をつくる

石の由来と特徴
長い間ルビーやサファイアなどのコランダムグループとの区別がつけられず、ルビーやサファイアとして流通していた石です。有名な話では、イギリス王室の戴冠式用の王冠に飾られている「黒太子のルビー」は実はレッドスピネルであったという例も。石名は結晶の先端が鋭く尖っているため、ラテン語の「spina(刺)」から名付けられたと言われています。スピネルは化学組織の異なる21種の鉱物群からなるグループ名であり、宝石として知られるもののほとんどが「マグネシアスピネル」に分類されます。多彩な色をもち、赤やブルーの美しいもの、黒色、ピンク色、紫色などが見られますが、明るいグリーンのものは知られていません。